冬季道路除雪現場のリアル|現場17年の経験から語る“本当の大変さと準備”【実務-032】

実務・現場ノウハウ
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こんにちは、信州どぼくまです。
真冬の現場といえば、土木の 道路除雪業務
私も長年担当してきましたが、
外から見える以上にキツく、危険で、準備が多い現場 です。

この記事では、
冬季道路除雪のリアルな大変さ
若手がつまずきやすいポイント
事前に準備しておくべき装備や考え方 をまとめます。

前回の記事はこちら
→ ※リンク未定 若手に教えたい「現場写真の基本」|出来形・確認写真で失敗しないためのコツ【実務-031】


❄ 1. 除雪現場の「本当の大変さ」

外から見ると「雪をどかすだけ」に見える除雪ですが、
実際は リスクと判断の連続 です。

● 時間帯が不規則

  • 降れば深夜・早朝・休日関係なく出動
  • 生活リズムが崩れやすく、睡眠不足のリスク
  • 年末年始・日祝も関係なし
  • 雨雲レーダー・天気予報・道路カメラを何度も確認し、
    「積もっているか」「出動すべきか」を判断

● 視界が悪い

  • ホワイトアウト
  • 路肩が見えない
  • 歩行者・一般車の動きが読めない
  • 道路の段差・継目でドーザー・バケットが引っ掛かり車体の破損と人的被害。

● 気温で路面状況が一変

  • 0℃前後は特に滑る
  • 冷え込みでブラックアイスバーン発生
  • 塩カル散布の判断が重要

● 精神的な疲労が大きい

  • 絶対に事故を起こせない緊張感
  • 終わりが見えない作業
  • 「雪雲は抜けたはずなのに降り続ける」ことも多い
  • 大雪警報・注意報は解除されたのに自分の地域はまだ降り続けてる不安

⚠ 2. 除雪作業で起きやすいトラブル

若手が初めて除雪に出る際、特に多いトラブルです。

  • 💥 路肩に落ちる
    → 路肩位置が不明、反射板が埋まる、縁石を乗り越える
  • 💥 障害物との接触
    → ガードレール、ポスト、側溝蓋、バックミラー
  • 💥 車両故障
    → 油圧ホース破損、ヒーター不調、ワイパー凍結
  • 💥 早朝の一般車との接触事故
    → 通勤ラッシュと重なる
  • 💥 オペレーターの冷え・脱水
    → 冬でも水分不足になり、集中力が落ちる

🧭 3. 管理側(現場監督)の役割

除雪は「ただの重機作業」ではありません。
監督の判断が、品質と安全を左右する作業 です。

✔ 路線区分ごとの優先順位

  • 主要幹線
  • バス路線
  • 通学路
  • 生活道路

✔ 出動判断

  • 降雪量
    →5cmや10cmなど、地域ごとに除雪基準があります。
  • 予測気温
    →寒すぎると軽い雪になったり、暖かいと重たい雪になったりと。
  • 過去の傾向
    →南からの雪雲は大雪になるや、西からの雪雲は山々で動き鈍くなる等、ざっくり傾向で。

✔ 車両配置・ローテーション管理

  • オペレーターの疲労管理
    ※連日除雪が続く場合は、
    「1回除雪したら一度休ませる」判断も重要
  • 予備車両の確保
    ※故障時にすぐ乗り換えられる体制
    ※レンタル会社との事前連絡

✔ シフト調整

  • 深夜除雪 → 昼間の通常土木業務
  • 無理な連続勤務は事故の元

✔ 役所との情報共有

  • 進捗報告(大雪時は特に)
    ※除雪が間に合ってないと、他会社の路線へ協力しに向かいます。
  • 除雪残しへの対応
  • 縁石・看板など損傷物の復旧
  • 倒木・事故情報の共有

👉 除雪は 地域の安全そのもの に直結します。


🧤 4. 除雪担当者が必ず揃える装備

最低限、これだけは必須です。

・防寒手袋(防水・濡れにくいもの)、予備手袋

・防寒ブーツ(靴底ゴムは柔らかい方が滑りにくい)

・カイロ(背中・腹・足裏)

・反射ベスト

・ヘッドライト(手持ちライト)

・飲み物(冬でも必須/緑茶は利尿作用に注意)

・スマホ用モバイルバッテリー

・凍結防止スプレー(解氷スプレー)

・食料(パン・栄養補助食品など)
 ※信州どぼくまは、賞味期限の近い防災食の保存パンや栄養補助食品を食べて、新しいのをストックに回してます。(ローリングストック)

・ロープ・ワイヤー(牽引・重機救出用)

「備えがある」だけで事故率は確実に下がります。


📝 5. 現場代理人として若手へ伝えたいこと

経験上、特に重要なのは次の4点です。

✔ ① 路肩は「意識で決める」

  • 路肩ポールは降雪前に設置
  • 欲張って広く除雪しない
    ※広くかくことは地域のためになるし交通にもいいが、自分が路肩から落ちたら意味がない。
  • 白線が見える前提で動かない
  • 反射板・電柱・建物・地形で読む

✔ ② 焦らない人が除雪に向いている

  • 急ぐほど事故が増える
  • 除雪は ゆっくり・丁寧・確実 が最も効率的

✔ ③ 雪は「変化する材料」

  • 夜と昼で路面は別物
  • 同じ現場でも時間帯で判断を変える

✔ ④ 人助けはほどほどに(実体験)

過去、大雪で脱輪した県外車を
「責任は取れない」と確認したうえで
重機で牽引ワイヤーで引き上げたことがあります。

当日は感謝されましたが、
後日「バンパーに傷がついた」と修理代請求の電話。
それ以来、
脱輪・スタック車はJAF等へ誘導する方針にしています。

  • 除雪車にはドラレコを全車装着
  • 事例として若手にも共有

✔ まとめ

冬季道路除雪は、

  • 危険
  • 不規則
  • 精神的負荷が大きい

という ハードな現場 です。
それでも、地域を守る 責任ある仕事 でもあります。

若手のうちに除雪を経験しておくと、
危険予測・段取り・判断力 が大きく鍛えられます。

安全第一で、無理のない体制づくりを心がけましょう。

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