好かれる現場監督とは?|17年の現場経験から見えてきた共通点は?【実務-001】

02_実務・現場ノウハウ
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こんにちは、信州どぼくまです。
今回は「好かれる現場監督」について、現場17年の経験を通じて感じたことをまとめてみます。


なぜ“好かれる監督”が大事か?

現場はチームで動く仕事です。監督ひとりで何かを進められるわけではなく、職人さんや重機オペレーター、協力業者との信頼関係がすべて。
「言えば動いてくれる」ではなく、「この人のためなら動きたい」と思ってもらえる監督は、現場を円滑に進める上で非常に重要な存在です。

納期や工程がタイトな現場こそ、信頼されている監督のもとでは職人さんも協力的になってくれます。
夕方の残業も「この人の現場だから、もう少し頑張るか」と思ってもらえるか、「早く帰りたい現場」となるかは、監督次第です。


好かれる監督の特徴5選

① 挨拶・声かけが自然で丁寧

朝の「おはようございます」や帰りの「ありがとうございました」を自然に言えることが基本。
忙しくても目を見てしっかり挨拶するだけで、印象は大きく変わります。
「前の現場ではありがとう、今度の現場でもよろしくね」といった一言が、相手のやる気を引き出すきっかけになります。

② 人の名前を覚えて呼ぶ

「おい」や「あの人」ではなく、できるだけ名前で呼ぶこと。
名前を呼ばれるだけで、「自分を見てくれている」と感じてもらえます。
距離が縮まると、愛称で呼び合う関係にもなり、信頼が深まります。

③ 感謝とねぎらいの言葉がある

「暑い中ありがとう」「助かったよ」など、小さな一言が現場の空気を和らげ、チームのモチベーションを高めます。
これはベテランにも若手にも効果的です。

④ 自分も動けるときは動く

「監督だから手伝わない」ではなく、余裕があれば手元作業や簡単な片付けをする姿勢が大事。
“一緒にやってる感”が伝われば、下請け業者も自然と協力的になります。
道路の掃き掃除や現場で出たゴミの整理を率先してやるだけでも、印象は大きく変わります。

⑤ ルールを守らせる時の伝え方がうまい

安全ルールや工程変更など、注意や指示を出す場面では、言い方次第で相手の受け取り方が大きく変わります。
怒鳴るのではなく、説明と納得を重視。
「どうしてこれが必要なのか」を丁寧に伝えることが重要です。
とはいえ、安全に関わる行動には厳しさも必要。メリハリある対応が信頼につながります。


番外編:好かれない監督にありがちな行動

  • 自分だけ日陰・涼しい場所にいる
  • 職人さんに対して高圧的な態度
  • 指示が曖昧、後出しで変更ばかり
  • 「ありがとう」や「お願いします」がない
  • 現場を任せた後、どこかに消えてしまう
  • 精度不要な作業でも細かく指摘しすぎる
  • トラブル時に責任を取らない

これらの行動に心当たりがある方は、少しずつでも改善を意識するだけで現場の空気が変わります。


まとめ

好かれる現場監督に共通するのは、「人としての基本ができている」こと。
技術力や資格ももちろん大切ですが、まずは一緒に働く人たちに信頼される人間性がベースにあると、現場は確実に良い方向へ回っていきます。

私自身、多くの現場でさまざまなタイプの監督さんを見てきました。

  • 気難しい人
  • 優しすぎる人
  • 細かすぎる人
  • いい意味で“適当”だけど現場はスムーズな人

いろいろなタイプがいますが、やはり“好かれる監督”には共通点があります。
「信頼される」ことが、よい現場監督への第一歩。

下請けさんに媚びを売る必要はありませんが、「この人の現場ならまた一緒にやりたい」と思われる監督を目指していきたいものです。

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