嫌われる現場監督にならないために|17年の現場経験から学んだNG行動7選と改善策【実務-002】

02_実務・現場ノウハウ
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こんにちは、信州どぼくまです。
前回は【実務-001】好かれる現場監督とは?をお話ししました。

今回は「嫌われる現場監督にならないために」というテーマで、私が17年の現場経験で見てきた“やってしまいがちなNG行動”について、実例を交えてお話しします。


なぜ“嫌われる監督”は損をするのか?

現場は人で動いています。
どれだけ技術や知識があっても、職人さんや協力業者との信頼関係が築けなければ、うまく現場は回りません。

嫌われる監督には、こういった問題が起こりやすいです。

  • 指示を聞いてもらえない
  • 作業スピードや質が落ちる
  • 職人さんのやる気が下がる
  • 下請け業者が「次はこの現場・この監督さんの現場やめよう → この会社の下請やめよう → 逆に元請になった時もこの会社は呼ばない」となる

逆に、最低限の信頼関係があるだけで「段取りがスムーズ」「報連相がしっかり」「不測の事態でも助け合える」など、仕事が驚くほど進みやすくなります。


嫌われる監督のよくあるNG行動7選

1. あいさつ・感謝がない

  • 「おはようございます」「ありがとうございました」が言えない
  • 「お疲れさま」より先に「まだ終わってないの?」というタイプ

改善ポイント
短い言葉でいいんです。目を見て一言「ありがとう」。それだけで空気は変わります。
「今日も暑い中ありがとうございます。一日安全作業で気を付けましょう」この一言だけでも効果的です。


2. 言葉遣いが荒い・上から目線

  • 常に命令口調
  • 職人を「使う」感覚が強すぎる
  • ミスがあると怒鳴る

改善ポイント
現場は“上下関係”より“信頼関係”。
元請・下請の立場はあっても、協力関係が基本。「使う」ではなく「一緒にやる」感覚を持ちましょう。


3. 説明が曖昧・後出しジャンケンが多い

  • 指示が抽象的でわかりにくい
  • 「昨日言っただろ」「いや、言ってない」と揉める

改善ポイント
事前に全体像を共有。図や写真、紙での説明が有効です。
最近は役所‐業者間でも「言った言わない防止」のため、施工協議書や議事録を普段以上に残すのが一般的です。


4. 現場にいない・すぐどこかへ行ってしまう

  • 指示だけして現場を離れる
  • 職人が困っても「知らない」と言ってしまう

改善ポイント
短時間でも現場に顔を出すだけで安心感につながります。
現場事務所にいる場合も「書類作ってます」と一言添えるだけで印象は違います。


5. 自分だけ涼しい・キレイな場所にいる

  • 猛暑の日にエアコンの車内
  • 冬は暖房の効いた事務所にこもりきり

改善ポイント
ずっと一緒に作業する必要はありませんが、定期的に様子を見に行きましょう。
作業服や安全靴が新品同様だと「手を出さない人」という印象を与えることもあります。


6. 人によって態度を変える

  • 上司には低姿勢、部下や新人には高圧的
  • ベテランと新人で態度が極端に違う

改善ポイント
誰に対しても一定の敬意を持ちましょう。
経験や年齢で態度を変えず、必要に応じてフランクな関係を築くのが理想です。


7. 無責任な態度をとる

  • トラブルが起きたら「俺じゃない」と逃げる
  • 曖昧な返答をして後で責任転嫁

改善ポイント
ミスは誰にでもあります。大切なのは「一緒に解決する姿勢」。
責任を取る行動が信頼につながります。


現場は“チーム戦”であることを忘れずに

現場監督は司令塔ですが、一人で工事を完成させることはできません。
協力してくれる仲間がいてこそ現場は回ります。

  • 「またこの人の現場に入りたい」
  • 「この人となら無理してでも頑張ろう」

そう思われる監督になることが、仕事を円滑に進める最大の秘訣です。


まとめ

嫌われる監督にならないために必要なのは、特別なスキルではありません。

  • あいさつ
  • 感謝
  • 丁寧な言葉遣い
  • 約束を守る
  • 無責任にならない

こうした人としての基本を守ることで、自然と信頼は集まります。
建設業界はまだまだ人間関係が重要な業界です。
どんなに忙しくても「人を大切にする姿勢」だけは忘れないようにしましょう。


次回に続きます。

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