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こんにちは、信州どぼくまです。
今回は駐車場をDIYで作れるのか、という話です。
外構の見積もりを見て「金額たか! これ、なんとか自分でやったら安くならないか?」と思った方は多いと思います。
私も同じことを考えました。
この記事では、実際に材料費を積算した数字と、土木の現場でやっている手順を書きます。
そのうえで「どこまでなら自分でやれるか」を判断してもらえればと思います。
先に言っておくと、本格的な駐車場は外注が基本です。
理由も含めて正直に書きます。
前回の記事はこちら
→【実務-058】家の駐車場はいくらかかる?|コンクリートとアスファルトの費用と業者選び
この記事でわかること

- DIYできる範囲と、外注すべき範囲
- 外注58万円の駐車場を材料費で積算するといくらか
- 機械のレンタル代と、見落としがちな費用
- 下地づくりの手順(ここが9割)
- 生コンは個人でも買えるのか、プラントとのやり取り
- 仕上げのコツと、よくある失敗
結論:DIYできる範囲
| 施工方法 | DIY難易度 | 現実 |
|---|---|---|
| 砂利敷き | ◎ | 現実的 |
| レンガ・平板 | ○ | 頑張れば可能 |
| コンクリート | △ | かなり大変 |
| アスファルト | × | 個人施工はほぼ不可 |
アスファルトが不可なのは、160℃以上の材料を専用機械で敷き均して転圧する作業だからです。
材料が冷める前に仕上げないといけないので、経験がないと手が出ません。
コンクリートは、道具と段取りがあればできます。
ただし失敗するとやり直しがほぼ不可能です。ここが一番のリスクです。
材料費で積算すると、いくらになるか
実際に計算してみます。
30m2の駐車場を、コンクリート15cmで施工する場合です。
これはある戸建ての例ですが、ハウスメーカーの見積もりで、標準仕様の土間コン以外の部分をコンクリート施工すると58万円という金額が出ていました。
では、材料だけそろえたらいくらか。
| 材料 | 数量 | 金額 |
|---|---|---|
| 生コンクリート | 30m2 × 0.15m | 135,000円 |
| ワイヤーメッシュ | 17枚(重ね分含む) | 17,000円 |
| 異形鉄筋 D10 5.5m | 10本 | 5,000円 |
| 合計 | 約157,000円 |
※生コンは30,000円/m3、ワイヤーメッシュは(1000×2000・6mm・150×150)で1枚1,000円/2m2分として計算しています。
※鉄筋は端部・差し筋等で使用。
型枠材や細かい資材、機械は入れていません。
それでも外注58万円に対して、主要材料は約15.7万円。
自分の人工代を抜いた単純な材料費だけで見れば、3分の1から4分の1です。
この数字を見たとき、正直「面倒でも自分でやるか」という気持ちが湧きました。
※金額は2026年時点・長野県での目安です。地域と時期で変わります。
ただし、材料費だけでは終わりません
ここが大事なところです。
材料費が3分の1でも、実際にかかるのはそれだけではありません。
機械のレンタル代
- プレート(転圧機):5,000〜10,000円/日
- ミニバックホウ(0.13m3級):1万円前後/日 ※運搬回送は別途
- 2tトラック:1万円前後/日
重機は本体のレンタル代より回送費が効いてくることがあります。現場まで運ぶトラックの費用です。
金額は地域差が大きいので、お住まいの地域の建機リース会社に直接聞くのが確実です。
個人でも相談に乗ってもらえます。
※重機の運転には資格が要ります。自分の敷地内であっても、無資格で扱うのは危険です。
掘削だけなら人力という選択肢もあります(相当きついですが)。
砕石代と、その運搬
砕石はm3あたり3,000円程度から買えます(種類によります)。
- 砕石プラントで直接、現金払いで購入
- 大きめのホームセンターのバラ売り(袋詰めではなく重機で積む売り場)
ホームセンターによっては、砕石を運ぶトラックを貸し出してくれるところがあります。
ここは事前に確認してください。
軽トラで何往復もするのは、思っている以上に体力を削られます。
残土の処分
30m2を20〜25cm掘れば、7m3前後の土が出ます。
処分費が3,000円〜/m3、そこに運搬費。
そして許可のある受け入れ先を探す手間もかかります。
▼残土の処分先については、前編で詳しく書いています。
【実務-058】家の駐車場はいくらかかる?|コンクリートとアスファルトの費用と業者選び
「材料費は安いが、動かす費用と手間が全部自分に乗る」のがDIYです。
ここを分かったうえで判断してください。
DIYは「下地づくりが9割」
ここから手順です。
砂利でも平板でもコンクリートでも、下地は共通です。そしてここを手抜きすると、数か月から1年で結果が出ます。
- 沈下
- 水たまり
- ひび割れ
STEP① 表土と雑草を完全に撤去する
除草剤を撒いて1週間置き、根ごと撤去します。
ここを手抜きすると、あとから雑草が突き上げてきます。
STEP② 掘削(20〜25cm)
駐車場は庭より深く掘ります。車の荷重がかかるからです。
DIY最大の山場で、ここで心が折れる人が多い。
STEP③ 勾配を確保する(最重要)
基本は1〜2%。10mで10〜20cm下げる計算です。
絶対に建物側へ水を流さないでください。逆勾配は最悪の失敗です。
基礎際に水が溜まって、建物にとって良いことは一つもありません。
DIYなら使う道具は、水平器・長い板・メジャーでなんとか。
可能ならオートレベルがあると確実です。
STEP④ 防草シート
掘削後すぐに敷き、必ずピンで固定します。
重ねしろを取らないと、その隙間から草が出ます。
STEP⑤ 砕石敷き(10〜15cm)
RC40や50ズリなどを使って路盤を作ります。
ここが構造の土台です。
STEP⑥ 転圧(必須)
最低3回以上プレートやランマーで転圧します。
転圧不足=沈下確定です。ここだけは省略できません。
足で踏んだくらいでは締まりません。
生コンは個人でも買えます
ここが一番知られていない部分だと思います。
生コンは個人でも購入できます。業者しか買えないものではありません。
どこに連絡するか
- 地域のコンクリート協会に相談する
- Googleマップで近くの生コン屋を探して直接電話する
意外とあっさり話が進みます。
支払いは個人なら現金で、資材を運んでもらったその場で払う形が一般的です(法人は月締め翌月払いなど)。
最小ロットと割増し
プラントによって違いますが、0.2m3から受けてくれるところもあります。
自分が使う量を伝えて相談してください。
ただし注意点があります。
- 量が少なすぎると少量運搬の割増しが付くことがある
- 大型ミキサー車が入れず小型で運ぶ場合、小型車割増しが付くプラントもある
ここは事前によく聞いておいたほうがいいです。
「思っていたより高かった」となりやすいところです。
場所の相談は地図を持って
打設したい場所の地図をプラントで見せて相談すれば、行けるかどうか判断してくれます。
聞かれるのはこのあたりです。
- 前面道路の幅はいくつか
- ミキサー車を停められる場所があるか
※幹線道路上に停めることになる場合は駐停車になるので、道路使用許可が必要になることもあります。
交通量が少なく、道幅が広くて行き違いしやすい場所なら特に言われないと思いますが、念のため確認してください。
洗い水のこと
ミキサー車には洗い用の水が積んであります。
現場では、スコップや生コンバケット、シュートを洗いたいので「洗わせてください」とお願いすることが多い。
私はこれで水の料金を請求されたことはありませんが、会社によっては使用料を取るところもあります。ここも聞いておくと安心です。
打設当日の段取り
生コンが来たら、もう止まれません。ここがDIYで一番緊張する場面です。
先にプラントへ伝えておくこと
- 「当日は自分1人なので、打設に時間がかかるかもしれません」
- 「出荷後、何時までに打設を終えればいいですか」
生コンは打設完了までの時間に目安があります。
生コン工場での練り混ぜから現場への運搬・荷卸し完了(打設完了)までの時間は、
「1.5時間(90分)以内」
公共工事でもさらに外気温によって細かく基準が決まっています。
※120分以内・90分以内など
個人の打設なら、プラントに余裕があればそこまで厳しく言われないこともありますが、もちろん何時間もかけていいわけではありません。
先に伝えておけば、プラント側も段取りを組んでくれます。
黙って当日に手間取るのが一番よくない。
1人でやるなら量を分ける
不安なら、一度に全部頼まず数回に分けて運んでもらう相談もできます。
あるいは、打設の日だけ人を頼む。私も1人で厳しければ友人に応援を頼むつもりでいます。
ここでケチって失敗すると、やり直しは効きません。
バイブレータは用意する
コンクリートバイブレータはあったほうがいいです。空気を抜いて、コンクリートを型枠の隅まで行き渡らせるためのものです。
レンタルできなければ、購入して使い、綺麗にしてから中古工具店やネットオークションで売るという手もあります。
100Vのものでも構いませんが、コードレスのほうが圧倒的に楽です。
打設中にコンセントの位置や延長コードの取り回しを気にしなくて済むのは、想像以上に大きい。足元は生コンだらけになりますから。
※生コンは強アルカリ性です。素手で触ると皮膚を痛めるので、ゴム手袋と長靴は必ず用意してください。目に入ったらすぐ洗って医療機関へ。
▼ハイコーキのコードレス バイブレータの記事はこちら
バイブレータはバッテリー式が正解だった|HiKOKI 36V使用レビュー【工具-008】
仕上げで差がつくポイント
ここは現場でやっているコツです。知っているかどうかで、仕上がりの印象がまるで変わります。
用意する道具
- コンクリートならし用のレーキ
- 木コテ
- 金コテ(かなこて)/土間コテ
- 面引コテ
ざっくり打設手順
- 打設個所に生コンを配置運搬
- 生コンを少し多めに配置し、スコップやレーキでだいたい平らにする。
- バイブレータで締固め、生コン内の気泡をなくす。
- 決めたい高さまでスコップやレーキで再度整える。
- 木コテで平らに均す
- 木コテで均した後、表面に水が浮いてくるがそのまま待機
- 外気温にもよるが30分や1時間すると表面の水が引いたり乾燥してくるので金コテで均す。
※ここで出来栄えが変わります。コテ跡残ったりと。 - さらに待つとまた水が浮いてくるので繰り返す。
ピカッとした面に自信がないなら「ほうき仕上げ」
金コテで鏡のように仕上げるのは、慣れが要ります。
そこでおすすめなのがほうき仕上げです。
コテで均したあとに、ほうきで横方向に筋をつけるだけ。
- ムラが目立ちにくく、様になる
- 滑り止めにもなる(雨や雪の日に効きます)
ピカピカでなくても、これで十分きれいに見えます。
フチだけは面引コテを入れる
これは覚えておいてほしいコツです。
土間が長方形なら、4面それぞれのフチの部分だけ面引コテでスッとならしておく。
それだけで仕上がりがぐっと良くなります。全体が締まって見えます。
※現場だと型枠に面という材料を打ち付けておくので面引コテは使う現場使わない現場はあります。
面の中はほうき仕上げ、フチは面引コテ。
この組み合わせが、DIYで一番きれいに見える仕上げ方だと思います。
せっかくなので記念を残す
DIYした知り合いは、生コンが固まる前に隅に
子どもたちの足形・手形を押して、名前の打設日を釘で書いていました。
これは業者に頼んだらまずできません。
自分でやる一番の役得かもしれません。
養生は7日
- 雨に当てない
- 車を乗り入れない
- 子どもやペットが入らないようにする
打った直後がきれいでも、養生を怠ると強度が出ません。ここまでが施工です。
よくある失敗
| 失敗 | 原因 | 結果 |
|---|---|---|
| 沈下 | 転圧不足・下地不足 | 数か月で凹む |
| 水たまり | 勾配不足 | 凍結して割れる |
| 建物側の浸水 | 逆勾配 | 最悪の失敗 |
| 強度不足 | 水を入れすぎた | 表面が粉を吹く |
| ひび割れ | 気温不適・メッシュなし | 数年で進行 |
| 砂利の散乱 | 粒径ミス・転圧不足 | 道路に出て迷惑になる |
DIY最大の敵は「水」です。
水たまり → 凍結 → 膨張 → 破壊。寒冷地ではこの流れが毎年繰り返されます。
排水が不安なら、側溝・集水桝・暗渠排水を検討してください。
施工後は必ず散水テストをして、水がどこへ流れるか確認しましょう。
ハードルが高いと感じたら
砂利敷きから始める
最も現実的なDIYです。整地 → 防草シート → 砕石 → 転圧。
車1台分の材料費は2〜5万円、施工は1〜2日。
推奨の粒径は5〜13mm。大きすぎると歩きにくく、小さすぎると散ります。
わだちができたら砂利を足す、というメンテは必要です。
タイヤの部分だけコンクリート
タイヤが乗る2本の帯だけコンクリート、間と周囲は砂利。
これが一番おすすめの折衷案です。
打設する面積が減るので生コンの量も手間も減り、それでいて砂利の飛散防止と沈下防止になります。
最近の建売住宅でもよく見かける方法です。
型枠代わりにブロックを使う
知人はインターロッキングブロックを型枠代わりに並べてコンクリートを打設していました。
型枠を外す手間がなくなりますし、見た目のアクセントにもなります。
こういう工夫ができるのもDIYの面白いところです。
DIYに向いている人・外注が向いている人
| DIY向き | 外注向き |
|---|---|
| 時間がある | 住んですぐ駐車場使用したい |
| 工具や作業が好き | 見た目を重視したい |
| 仮の駐車場でも構わない | 失敗したくない |
| コスト最優先 | 地盤に不安がある |
| 勤務先から休日に機械や車両を借りられる | 時間と手間を買いたい |
| 道具をレンタルせずに持っている | 面積が広い |
正直に言えば、建設業に関わっていて道具と車両が手に入る人はハードルが大きく下がります。
そうでない場合、レンタル代と運搬でDIYの旨味はかなり削られます。
そして寒冷地では、下地の不良が数年で表に出ます。迷うなら外注です。
この記事のまとめ

- 材料費だけなら外注の3分の1〜4分の1
- ただしレンタル代・運搬・残土処分が全部自分に乗る
- 下地・勾配・転圧で仕上がりが決まる
- 生コンは個人でも買える。プラントに地図を持って相談する
- 1人でやるなら、事前にプラントへ伝えておく
- 仕上げはほうき仕上げ+フチだけコテ
- アスファルトのDIYは不可。迷うなら外注
DIYは楽しいですが、段取りと手間がすべてです。
そして駐車場は、一度作ると簡単にはやり直せません。
それでも、自分で作った駐車場に毎日車を停めるのは、悪くないと思います。
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