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こんにちは、信州どぼくまです。
今回はハイエースの除雪について書きます。
雪の朝、車に積もった雪を落とすところから一日が始まります。
長野の現場だと11月から3月まで、これがほぼ毎日です。
そしてハイエースの除雪は、普通の乗用車とはまるで別物です。
理由は単純で、屋根が高いから。
この記事では、屋根の雪をどう下ろすか、道具は何を選ぶか、朝の時間をどう短縮するかを、17年やってきた中での失敗も含めて書きます。
軽バンとの装備の違いにも触れます。
前回の記事はこちら
→【車両-018】軽バンに積むおすすめ工具収納ボックス|ホームセンター活用術
この記事でわかること

- ハイエースの除雪が大変な本当の理由
- 屋根まで届くスノーブラシの選び方
- 朝の除雪が一気に楽になるフロントガラスカバー
- やってはいけない雪の落とし方(実体験)
- 車に積んでおくべき除雪・防寒装備
- 軽バンとハイエースで変わる装備の違い
ハイエースの除雪が大変なのは「高さ」が理由
ハイエースは標準ルーフでも全高が2m近くあります。
ハイルーフならさらに20cm以上高い。
この高さだと、ホームセンターでよく売っている短いスノーブラシでは屋根に届きません。
背伸びをしても、手前の20〜30cmを掻くのが精一杯です。
屋根の雪を落とさないとどうなるか
「フロントガラスだけ拭けば見えるし、走れば飛ぶだろう」と思うかもしれません。
これが一番危ない。
- ブレーキを踏んだ瞬間、屋根の雪が塊のままフロントガラスに落ちてくる
- 一瞬で前が見えなくなる
- 後ろに飛べば、後続車のフロントガラスを直撃する
信号で止まった瞬間に真っ白になった経験は、雪国のドライバーなら一度はあるはずです。
ワイパーを動かしても、凍った塊は簡単に落ちません。
※屋根に雪を積んだまま走行することは、道路交通法上も落下物として問題になり得ます。事故になれば当然責任を問われます。面倒でも落としてから出るのが原則です。
脚立を出すのは現実的ではない
屋根に届かないなら脚立を使えばいい、という話になりますが、毎朝これをやるのは無理です。
- 荷室から脚立を出して、立てて、除雪して、雪を払って積み直す
- 足元は雪と氷。脚立に乗るのは普通に危ない
- これを毎朝、出勤前にやる時間はない
現場で高所作業の危険性を散々言っている人間が、朝から自宅で脚立に乗って滑るわけにもいきません。
答えは単純で、地上から届く道具を使うことです。
スノーブラシは「伸縮式・大きめ」を選ぶ
ハイエースに積むなら、伸ばして150cm前後になる伸縮式を選んでください。
これだけで、地上に立ったまま屋根の反対側まで届きます。
選ぶときに見るポイント
- 伸ばしたときの全長:120cmだと屋根の中央で止まります。150cm前後が安心
- ヘッドの角度が変えられるか:真上に向けられると屋根を掻きやすい
※もしくはブラシ部が大きいもの - ブラシ部分の幅:広いほど一度に落とせる。屋根の面積が広い車ほど効きます
- スクレーパー付きか:ガラスの氷を削るのに要ります
- 縮めたときの長さ:荷室に転がしておくので、短くなるほど邪魔になりません
※柄が細いプラスチック製は、凍った雪を押すと折れます。安いものを毎年買い替えるより、多少しっかりしたものを1本持つほうが結局安く済みます。
【失敗談】スノーラッセルで屋根の雪を落としていたら塗装が傷んだ
正直に書きます。
私は一時期、スノーラッセル(雪押し)で屋根の雪を落としていました。
理由は横着です。
どうせ足元の雪も片付けるなら、スノーラッセルを1本出せば済む。
屋根の雪をラッセルで引き落とすか、押し落として、落ちた雪をそのままラッセルで押していく。
道具を持ち替えなくていいぶん、確かに早い。
これを1シーズン続けました。
春になって雪が消えたころ、ハイエースの屋根の塗装が擦れて傷ついているのに気づきました。
硬い樹脂や金属の縁で、凍った雪を何十回も削っていたわけなので、当たり前といえば当たり前です。
屋根なので普段は目に入りません。
脚立に乗ったときに初めて見えました。
当時乗っていたのは4型のハイエースで色は黒色。擦れたところがかなり傷ついていました。
次のシーズンからは横着せずスノーブラシを使うと誓いました。
塗装が傷めば錆の入口になります。仕事車を長く使うつもりなら、ここでケチる意味はありません。
※同じ理由で、竹ぼうきや金属製のスコップで屋根の雪を落とすのもおすすめしません。ブラシは毛が柔らかいから塗装を傷めにくい、という当たり前の話です。
フロントガラスカバーを併用すると朝が一気に楽になる
ここからが本題かもしれません。
屋外駐車なら、雪が降る予報の日に、フロントガラスカバーを外側からかけておく。
これを知ったときは正直、感動しました。
何が起きるか
- フロントガラスが雪と直接触れないので、凍りつかない
- 屋根の雪をブラシで落とすと、雪はカバーの上に落ちる
- あとはカバーをずらして外すだけ。落とした雪ごと一気に片付く
- スクレーパーで氷を削る作業が丸ごと消える
凍ったフロントガラスを削る時間が一番のロスなので、ここが消えるのは大きい。
エンジンをかけて解けるのを待つ必要もありません。
選ぶときのポイント
- ワイパーまで覆えるサイズを選ぶ。ワイパーが露出していると、そこが凍ってガラスに張り付きます
※ワイパー付近のサイズだとガラスのボンネットの間に雪がたまり氷になりワイパー動きません。 - ミラーまで覆えるタイプもあります。ミラーの雪と氷も地味に面倒なので、これは便利です
- ドアに挟み込んで固定するタイプが確実。マグネット式は樹脂バンパーやアルミには効きません
マグネット式もいいんですが降雪や吹雪で外れても切ないので。 - 車種のガラスサイズに合うか確認する。ハイエースはフロントガラスが大きいので、乗用車用だと足りないことがあります
使うときの注意
- 降る前にかける。すでに凍ったガラスにかけても意味がありません
- 大雪の日は、カバーの上に載った雪がそれなりに重くなります。無理に引っ張らず、上の雪をある程度落としてから外す
- 強風の日は飛ばされないか確認する。ドアで挟むタイプなら基本は大丈夫です
- 外したカバーは濡れています。そのまま車内に放り込むと荷室が水浸しになるので、袋かコンテナを用意しておくと楽です
伸縮式スノーブラシ+フロントガラスカバー。
この2つが揃うと、雪の朝の作業が半分以下になります。
屋根をブラシで落として、カバーを外す。それだけです。
車に積んでおく除雪装備
ブラシとカバー以外に、荷室に常備しているものです。
冬の現場では「車を動かせるかどうか」が第一条件になります。
スノースコップ
折りたたみ式かアルミ製の軽量モデル。
現場でスタックしたとき、タイヤ周りの雪を掻き出すのに要ります。
スノーラッセルは家に置いておいて、車載はコンパクトなもので十分です。
融雪剤(塩カル)
少量の袋入りを常備。凍ったスロープで動けないときに撒くと違います。
※車内に置きっぱなしにすると錆の原因になるので、必要なときだけ積むか、密閉できる容器に入れてください。
ジャンプスターター・ブースターケーブル
寒さでバッテリーが弱ると、朝いきなりエンジンがかかりません。
自分のためだけでなく、現場で誰かのを助ける場面もあります。
現場に着いてからの防寒装備
除雪だけで終わりではなく、そのあと一日外で作業します。
- 防寒手袋とインナー手袋:工具を扱うので、暖かさとグリップの両立が要ります。二重で使い分けると作業しやすい
- 防寒長靴:普通の長靴だと底から冷えます。替えの靴下を車に置いておくと、濡れたときに助かります
- 使い捨てカイロ:体だけでなく、リチウムバッテリーの保温にも使えます。インパクトのバッテリーは寒いと明らかに持ちが落ちるので、これは効きます
- ブランケット:待機時間と、立ち往生したときのため
▼防寒具そのものの選び方は、こちらで詳しく書いています。
【実務-010】冬場の現場対応|防寒アイテムおすすめランキング
軽バンとハイエースで変わる装備
同じ仕事車でも、車高が違えば必要な道具が変わります。
| 軽バン | ハイエース | |
|---|---|---|
| 屋根の高さ | 手を伸ばせば届く | 短いブラシでは届かない |
| スノーブラシ | 標準的な長さで足りる | 伸縮式150cm前後が必須 |
| ガラスカバー | 乗用車用でおおむね対応 | 大判サイズを選ぶ |
| 屋根の雪の量 | 少ない | 面積が広く、落とすと結構な量 |
| 積載スペース | 限られる。縮む道具を選ぶ | 余裕がある。冬用ボックスを置ける |
軽バンは軽バンで、荷室が狭いぶん縮めたときのコンパクトさが効いてきます。
長いスコップやブラシを積むと、それだけで荷室を圧迫します。
▼車種選びそのもので迷っている方はこちら。
【車両-001】軽バン vs ハイエース どっちがいい?|現場で使いやすい仕事車を比較
冬専用ボックスにまとめておく
細かいものは、荷室の一角に「冬専用ボックス」を作ってまとめています。
- ホームセンターのスタッキングできる収納箱で十分
- 手袋・カイロ・替えの靴下・融雪剤・ケーブル類をまとめて入れる
- 春になったら箱ごと降ろせるので、入れ替えが一瞬で終わる
- ブラシとスコップは箱に入らないので、荷室の壁側に固定する
毎年11月に箱を載せて、3月に降ろす。
これを決めておくと、シーズン初めの寒波に慌てなくなります。
▼収納ボックスの選び方はこちら。
【車両-018】軽バンに積むおすすめ工具収納ボックス|ホームセンター活用術
この記事のまとめ

- ハイエースは屋根が高く、短いブラシでは届かない
- 伸ばして150cm前後の伸縮式スノーブラシを選ぶ
- ラッセルや金属で屋根の雪を削ると塗装が傷む
- 降る日にフロントガラスカバーをかけておくと朝が半分で済む
- カバーはワイパーまで覆えるサイズを選ぶ
- 冬専用ボックスを作れば毎年の入れ替えが楽になる
雪の朝は、道具が揃っているかどうかで気持ちがまるで違います。
15分かかっていた作業が5分で終われば、それが毎日続くわけですから。
雪が降り始めてから慌てて買いに行くと、店頭からブラシが消えていることもあります。
秋のうちに用意しておくのが正解です。
次の記事の紹介と、関連リンクです。
【車両-021】ハイエース タイヤの選び方|LT規格とは?夏冬スタッドレス比較
【車両-020】軽バンのタイヤ選び|145R12の規格とスタッドレス比較
【実務-032】冬季道路除雪現場のリアル|現場17年の経験から語る”本当の大変さと準備”
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- 【実務-024】雪の日の現場段取り|除雪・排雪・資材の養生を前日に決める
- 【車両-002】ハイエースの便利カスタムパーツ10選|現場目線で厳選
- 【実務-007】現場代理人が常備しておきたい道具まとめ(車載装備編)
※2026/8 内容を全面的に見直しました


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